キャリア形成・両立支援

研究支援員制度インタビュー 環境情報研究院 和仁研究室

Interview with 研究者: 和仁 良二(わに りょうじ)准教授

先生の専門や研究内容についてお教えください。

古生物学、古生態学です。過去の地球環境変動がその時生息していた生物にどのような影響を及ぼしてきたのか、ということを明らかにするため、過去の生物の直接的な証拠である化石の研究を進めています。研究の材料としておもに用いているのは、「アンモナイト」と呼ばれる化石です。

研究支援員制度を利用したきっかけをお聞かせください。

研究を継続しなければならないにも関わらず、いろいろな仕事に追われ、研究に割く時間が相対的に少なくなり、困っていました。その時、メールで制度の案内を受け、男性も利用可能と知り、申請することにしました。

研究支援員制度を利用されていかがでしたでしょうか。

限られた時間を自分にしかできない仕事に割くことができるようになり、効率がよくなったと思います。支援員を推薦すれば、採用手続きも担当部署でしてもらえますし、院生もしっかり仕事をこなしてくれますので、大変助かっています。自分の業務だけでなく、大学の研究力の向上にも役立っていると思います。

和仁 良二 (わに りょうじ)准教授(環境情報研究院)
早稲田大学 理工学研究科 環境資源及材料理工学専攻 博士課程 修了 

2011年4月~ 横浜国立大学 環境情報研究院 所属


Interview with 研究支援員: 新井 真幸(あらい まさき)さん

ご自身が研究されている分野、または関心のあるテーマについてお教えください。

和仁先生と同じ古生物学、古生態学です。大学院では、白亜紀末(6600万年前)に絶滅したイカについて研究しています。
また、学部時代はイカと同じ仲間のアンモナイトについて研究しました。いずれも化石の研究で、化石からその生物が当時どのように生息していたかを明らかにすることを目的としています。

どのような支援をしましたか。自分にとってプラスになったことはありましたか。

白亜紀化石頭足類の形態解析とデータ整理をしました。自分の研究でも同様の手法を用いるため、研究のお手伝いとしてだけでなく、自分の研究の基本的なことを学び、確認することができました。研究を行う上で、このような機会を持てるのは貴重な体験であり、大いに今後の研究活動に活かしていきたいと思います。

新井 真幸 (あらい まさき)さん(環境情報学府 自然環境専攻)

R3 秋学期において、研究支援員として活動


将来どのような道にすすみたいですか。

今後は研究者としての道ではなく、全く別の職へ就くことを考えています。しかし、研究活動を通して学んだことはどのような分野であっても活かせると考えています。特に、研究成果を導き出し、それらを人へ伝える、発表するという経験が印象深いです。研究活動で学んだことは自分の人生で財産になっていくと思います。

Interview with 研究支援員: 駒﨑 圭祐(こまざき けいすけ)さん

ご自身が研究されている分野、または関心のあるテーマについてお教えください。

和仁先生と同じ古生物学です。大学院では、異常巻きアンモナイト類の生態を探る研究をしています。私は生物の絶滅や進化に関心があります。そのため、多種多様に進化し、白亜紀末に絶滅したアンモナイト類は、恰好の研究対象の一つです。基礎研究となりますが、環境変動が生物にどのような影響をもたらしたのかを理解する手掛かりになればよいと思っています。

どのような支援をしましたか。自分にとってプラスになったことはありましたか。

白亜紀化石頭足類であるアンモナイト類の分類を行いました。アンモナイト類の形態は特徴的なものから非常に類似したものまで様々です。初めは見分けがつかず分類に苦労しましたが、次第に各種の特徴を把握し、適切に処理できるようになりました。アンモナイトの種や生息時代が頭に入り、自身の研究対象である異常巻きアンモナイト類の理解も深まりました。支援を通じて、自身の研究の考察を深める糸口を得た気がします。

駒﨑 圭祐 (こまざき けいすけ)さん(環境情報学府 自然環境専攻)

R3 春学期において、研究支援員として活動


将来どのような道にすすみたいですか。

研究分野の古生物学とは直接関係のない仕事に就くかもしれません。しかし、研究を進めるうえで必要な、仮説を立て検証し、結果に対して考察する一連の過程は、どのような職種でも求められる能力だと思います。職種にもよりますが、研究分野が社会で直接活きることは稀です。研究で身につけた姿勢や思考を、社会の現場で間接的に応用する力が重要だと思います。そのことを意識し、残りの研究生活を送りたいと考えています。

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