キャリア形成・両立支援

研究支援員制度インタビュー 都市イノベーション研究院 松行研究室

Interview with 研究者: 松行 美帆子(まつゆき みほこ)教授

先生の専門や研究内容についてお教えください。

専門は都市・地域計画です。とくにアジアを中心とした開発途上国をフィールドにして、交通と土地利用・都市構造、防災・復興、低所得者の住宅などをテーマにして研究を行っています。日本をフィールドにした研究も行っており、最近はコンパクトシティや人口減少社会での都市計画、防災・復興などをテーマにして研究を行っています。

研究支援員制度を利用したきっかけをお聞かせください。

私は2010年に横浜国大に着任したのですが、その時は1才児を抱えていました。講義の準備や海外出張などで非常に忙しかったのですが、子供が病気がちで度々保育園からの呼び出しがあり、夜間に病院の救急に駆け込むこともしょっちゅうで、毎日綱渡りの状態でした。2012年に第2子を出産し、2013年4月に育児休暇から復職をする際に、男女共同参画センターより制度開始の案内があり、藁にもすがる思いで応募し、支援をしていただくことになりました。

左:松行 美帆子(まつゆき みほこ)教授
(都市イノベーション研究院) 東京大学 工学系研究科 都市工学専攻 博士課程 修了 2011年4月~ 横浜国立大学 都市イノベーション研究院 所属

右:下川 裕有希(しもかわ ゆうき)さん
(都市イノベーション学府 都市地域社会専攻)R3 秋学期において、研究支援員として活動


研究支援員制度を利用されていかがでしたでしょうか。

子どもたちがまだ保育園のときは、物理的に非常に手がかかり、毎日18:30の保育園のお迎えに間に合わすために大学を17時過ぎに出なければならず、なかなか研究の時間が取れませんでした。そのような中、研究支援員の院生に手伝ってもらえたのは、大変ありがたかったです。子どもたちが成長し、小学校にあがると、段々と物理的な大変さは少なくなってきましたが、2019年に教授に昇進してから、学部の教務厚生委員長や学科長などを務め、また、2022年度には大学院の専攻長を務めることになるなど、管理業務が増えてきました。子どもたちが大きくなったら研究に集中できると思っていましたが、下の子どもの学童のお迎えなどがあるので、やはり17時過ぎに大学を出なければならず、なかなか思惑通りには行きませんでした。今も研究支援員の院生に研究のうち、単純作業の部分を手伝ってもらっていますが、限られた時間を有効活用することができ、たいへん助かっています。研究支援員を務めてくれた院生には、私の研究の内、院生自身の研究に役にも立つように、その院生の研究テーマに近い分野のことを手伝ってもらっています。論文の検索、整理など研究の基礎にあたる部分について、良い学びになったのではないかと思います。

Interview with 研究支援員: 下川 裕有希(しもかわ ゆうき)さん

ご自身が研究されている分野、または関心のあるテーマについてお教えください。

現在、ベトナム・ハノイ市における利用交通手段と歩行空間の利活用に関する研究を行っています。学部時代に建築と土木に関する幅広い分野を学び、駅前商店街の活性化プロジェクト等に携わりました。しかし、カンボジアに2週間滞在したことをきっかけに、開発途上国における歩行空間の現状に強い問題意識を持ちました。開発途上国の歩行空間に関する研究をしたいと思い、松行研究室に入りました。

どのような支援をしましたか。自分にとってプラスになったことはありましたか。

文献やデータの検索、整理を行いました。松行先生の支援をすることで、研究に必要なスキルを得ることができ、また、先生が関心のあるテーマを間近で感じることができ、修士論文の作成にもプラスになったと思います。また、様々な役割をこなす先生の姿から今後の自分のキャリアを考えるきっかけにもなりました。



在宅勤務の利用について。

当初、在宅勤務の有無を確認する機会がありました。私は在宅勤務を利用しましたが、支援内容によっては対面の方が取り組みやすい場合も存在するため、選択できる対応は大変有難かったです。また、先生に相談する際は疑問点を簡潔に整理することを意識しました。在宅勤務は多くの企業で実施されているため、研究支援員を通じて経験することができ、大変勉強になりました。

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